乳癌骨転移下肢病的骨折に骨接合術を行い日常生活動作改善が得られた2例

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概要

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癌骨転移による病的骨折では激痛とともに日常生活動作は著しく阻害される。今回、手術治療を行った2例を報告する。症例1は56歳、女性。多発肝および骨転移を伴った両側乳癌に対し、約3年半、薬物療法を行った。左大腿の激痛出現し、体動不能となり入院した。左大腿骨骨幹部骨折を認め、髄内釘による骨接合術施行した。杖歩行可能な状態となり転院、その後在宅医療へ移行した。術後約3ヶ月後に永眠。症例2は58歳、女性。右乳癌術約2年後に骨転移再発、以後約10年間、薬物療法行った。両側下腿疼痛出現、次第に疼痛増強し歩行困難となり入院した。右脛骨病的骨折を認め、骨接合術施行した。術後合併症なく杖歩行可能な状態となり在宅医療へ移行した。術後約4ヶ月後に永眠。病的骨折では、骨接合術などの手術治療により、日常生活動作の改善や除痛が得られ、終末期までQOLの維持が可能と考えられた。
2012-12-25

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