ホームヘルパーの認知症利用者に対する情報収集の特性
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概要
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[目的]本研究では,多分野間の情報共有が重要とされるケアマネジメントの視点から,認知症利用者に対するホームヘルパーの情報収集の特性を明らかにする.[方法]訪問介護事業所のホームヘルパーを対象に自記式郵送質問紙調査を行った(n=267,回収率45.9%).初めに情報収集の特性を明らかにするために因子分析を行い,続いて関連要因を明らかにするために,得られた4因子を従属変数に,事業所での情報共有を独立変数に,重回帰分析を行った.[結果]ホームヘルパーの情報収集の特性として【家族支援】【その人らしさの理解】【訪問時アセスメント】【見えにくい日常生活の把握】の4因子が抽出され,そのすべてにフィードバックが有意な正の影響を与えていた.[結論]ホームヘルパーの情報収集は,日常の援助の過程に沿って段階的・探索的に行われ,それは事業所での情報共有とフィードバックにより促進されることが確認された.
- 2012-10-01
著者
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