BNフィラー充てん複合材料の高熱伝導化(<特集>高密度実装を牽引する材料技術とヘテロインテグレーション論文)
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概要
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窒化ホウ素(BN)フィラーを充てんした複合材料の放熱性を向上するためにBN粒子の配向を制御することによる高熱伝導化を実施した.鱗片BNを配合した放熱シートでは充てん率の増加とともに熱伝導率は向上するもののBN粒子の面方向への配向が進み,67vol%充てんしても熱伝導率は10W/(m・K)と大きな向上は得られない.これに対して,BN凝集体を配合してBN粒子の面方向の配向を抑制すると充てん率50vol%でも鱗片BN充てんシートの6W/(m・k)から16W/(m・K)へと厚み方向の熱伝導率を約2.7倍と大きく向上できることが分かった.更にBN粒子の面方向の配向を抑制しながら充てん率を55vol%にすると熱伝導率は18W/(m・K)とセラミック材料並みの熱伝導率を達成することができた.このBN凝集体を配合した破壊電界は,鱗片BNを充てんした系と同等であることを確認した.
- 2012-11-01
著者
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