被爆二世同胞白血病の考察
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概要
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第52回本研究会において大阪市被爆二世白血病症例およびABCC被爆二世寿命調査集団白血病症例と全国集団小児白血病症例の比較検討から被爆二世白血病の特異性として,男性,10才代,急性骨髄性白血病,母親被爆,が多いこと,大阪市被爆二世白血病症例の特異性として同胞発症例が見られたこと,入市被爆者二世が多いことを報告した1).同胞内に白血病が発生することは非常にまれであるが,被爆二世同胞白血病は大阪市1家系の他,大阪府下1家系,広島県下2家系が知られている.これら4家系の被爆二世同胞白血病症例を検討し,原爆とは無関係の家族内同胞白血病症例と比較し,親の被爆状況の検討から被爆二世同胞白血病の発症要因を考察する.
- 2012-09-25