クロマツ褐斑葉枯病の発病と病原菌分生子の形成・分散の推移
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概要
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クロマツ褐斑葉枯病の発病と病原菌Lecanosticta acicola分生子の形成と分散の推移を島根県において調査した。1999年2月,健全な3年生苗を育苗した苗畑に伝染源として本病に発病した5年生苗を植え付けた。伝染源とした苗木の病葉には分生子が3月下旬〜9月下旬形成されて,6月下旬に多数分散して第一次伝染が生じた。新しい発病は8月上旬に認められ,9〜10月に激化した。発病は冬期には停滞したが,翌年4〜6月若干進展した。新しく発病した苗木の病葉には分生子が8月中旬〜12月下旬形成されて,9月下旬〜10月中旬多数分散した。分生子は降雨時にのみ分散したたが,少量の降雨でも多数分散する場合があった。
- 応用森林学会の論文
- 2002-03-29
応用森林学会 | 論文
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