BAP葉面散布処理がアカマツシュートの発生に及ぼす影響
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概要
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マツノザイセンチュウ抵抗性マツクローンの選抜のために必要な接ぎ木苗を効率よく得るため,アカマツ2年生接ぎ木苗278クローン・588本に対して,BAP濃度250mg/lを1994年4月25日から6月16日の8週間,週2回の割合で合計16回散布処理する試験を行った。同年12月に任意の163クローン,292本について,シュート発生数及び苗木の諸形質について調査したところ,苗木1本あたりのシュート発生数の平均は32.9本(0〜238本)で,クローンによって大きな違いがあることがわかったが,成長の良い接ぎ穂ほどシュート発生数が増加する傾向がみられた。また,接ぎ穂の長さの平均は21.0cm(4.5〜53.0cm),直径の平均は8.0mm(3.0〜15.0mm)であった。このようにクローンによる違いはあるが,BAP処理はアカマツ接ぎ穂の大量確保のために有望であると思われ,このクローンによる違いを克服するためさらに調査する必要がある。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25