アカマツクローンへのBAP処理の効果III(予報) : 側生の雌性花序から得られた種子の稔性
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概要
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アカマツクローンの着花結実促進のためにBAP(N^6-benzylaminopurine)処理を6段階のステージで処理した。BAP(250mg/l)は枝の先端付近に対して1回3ml,計15回散布処理を行った。処理時期のステージはI(8/29-9/29),II(9/5-10/5),III(9/19-10/13),IV(9/28-10/25),V(10/4-11/1),VI(10/17-11/20)とした。その結果,処理ステージIII,IV,V及びVIにおいて多数の雌性・両性花序を誘導することができた。また,92年度,93年度処理分の雌性花序から得られた種子を種子重(重または軽)と種皮色(黒または白)によって充実種子とシイナに分類した。充実種子が占める割合は約8.2%(92年),40.0%(93年)で残りは発芽能力のないシイナであった。このようにBAP処理で得られた種子の充実率が低いのは,閉鎖したビニールハウス内で自家受粉したためと考えられる。充実種子の発芽率はそれぞれ81.0%と75.0%で,シイナは発芽しなかった。
- 応用森林学会の論文
- 1997-03-25
著者
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