ウバメガシ林の造成技術に関する研究(III) : 稚樹の成長について
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概要
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野外条件下でのウバメガシ実生稚樹の発生.消長と成長量を,1993年4月,12月及び1994年12月の3回,2生育期間にわたって調査した。稚樹の多くは母樹集団の樹冠下に集中して分布した。初年度4月にカウントした稚樹は,同年12月で93%,翌年の12月では85%が生存していた。また1993年12月に確認された当年生稚樹は,翌年の12月までに50%が枯死した。当年生時の枯死率の高さの要因としては,1994年夏の異常乾燥の影響が考えられた。高さサイズからみた生存率は,30cm以下で低かった。稚樹の生存にとって,30cmまでが重要な期間である。実生椎樹の伸長成長は,萌芽のものより遅かった。
- 1997-03-25