針広2層型複層林の研究(I) : ケヤキ-スギ複層林の林分構造と成長
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概要
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高知県安芸市郊外の上木ケヤキ(83年生)-下木スギ(64年生)複層林の林分構造を調べ,10年前からの成長を解析した。更に,今後のケヤキの取扱いについても考察した。スギは樹高,胸高直径ともに良好な成長を続けていたが,ケヤキでは成長の低下が見られた。また上木,下木間のサイズ差が無くなりつつあり,樹種間競争の激化が予測された。この林分からのケヤキの優良材生産のためには,胸高直径ではある程度のサイズ以上,枝下高ではある程度の高さ以下のものを残存木として強度間伐を加えることが望ましい。
- 1997-03-25