'94愛知淑徳大学夏期日本語研修プログラムにおける異文化理解教育の試み : 異文化トレーニングを実施して
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概要
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韓国の暁星女子大学校の学生30名を対象に愛知淑徳大学留学生別科にて約3週間の夏期日本語研修プログラムを実施した。本稿ではこのプログラムにおける異文化理解教育の内容とアプローチについて紹介する。異文化トレーニングを用いた異文化理解教育のねらいは、次の2点である。1)韓国の留学生が同世代の日本人学生と日本語でコミュニケーションする機会を得ることができ、自分たちの身近な話題について話し合うことによって、お互いの文化の類似点や相違点に気づき、違う価値観を持つ人々の文化的背景に触れることができること、2)およびお互いの文化に対する興味を引き出すことにより、日常生活の中にある自分のごく身の回りのものや、当たり前のこととしている自分の行動などに再度目を向ける機会が与えられることである。つまり、異文化トレーニングを通して異文化コミュニケーションの重要性を認識し、自文化を見つめ直す態度を獲得し、「いかに学ぶか」ということを学び取ることである。
- 日本語教育方法研究会の論文
- 1994-09-27