日本統治前半期台湾の官僚組織における通訳育成と雑誌『語苑』 : 1910-1920年代を中心に
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概要
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本稿は日本統治期台湾の官僚組織における通訳育成について,台湾語学習の教材を提供した月刊誌『語苑』を主な対象としながら検討する。『語苑 』は,「台湾語通信研究会」が発行し,1908年の創刊から1941年廃刊まで長期間継続し,最盛期で4000部の発行部数があった。歴代の編輯長は法院の通訳であり,同誌は警察の語学教材としても影響力を発揮した。本稿では,『語苑』を発刊した「台湾語通信研究会」の組織に着目し,役員の履歴などの基礎的事項について,「台湾総督府公文類纂」などの一次資料により明らかにし,併せて『語苑』の論調の変遷を分析する。
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