技術的理解が高める子どもの安全意識 ─ 中学生を対象とした事例研究 ─
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概要
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本研究は、インターネット教育に技術的な理解を取り入れることの重要性を提唱する。情報教育において、(1)「インターネットが繋がる仕組み」、(2)「インターネット上にアップロードした情報は消えない」、(3)「サイバーテロの仕組み」を技術的に学習することが、モラルを定着させる効果を検討した。 ワークショップを実施し、中学生になれば、インターネットの仕組みを技術的に理解することができること、生徒が技術的にインターネットの仕組みを理解することは、情報発信者の責任、情報を発信することの意義、情報機器の管理について、情報を扱う上でモラルの定着を促し、インターネットの安全な利用へとつながることを検証した。 さらに、中学生は、親に管理されるのではなく、自分で安全にインターネットを利用することを望んでいる。情報を発信する生徒には、実際に使う場面に応じた安全教育が望ましいことが明らかとなった。