小形ソレノイドアクチュエータを用いた点字ディスプレイの試作

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概要

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視力が全く無い全盲者にとって,点字はコミュニケーションを取るための重要なツールである.点字は読み取り側が理解しにくい箇所があれば幾度も読み返せるため,使用者のペースで読むことができ,音声データ化等の情報取得手段に比べ,より確実に使用者が情報を得ることができる.この,点字を使用した点字ディスプレイは,アクチュエータなどの物理的な力を生むデバイスを用いることで,平坦な表面に穿たれた穴の凹凸を変化させ,点字を表現する.本研究では視覚障害者が紙面から情報を得る場合を想定し,点字ディスプレイとスキャナを融合させた,光学文字認識機能を兼備した点字ディスプレイの製作に取り組んだ.凹凸を表現する駆動素子として小型ソレノイドアクチュエータを用いた結果,視覚障害者の触圧に押し負けない十分な出力を持つ点字ディスプレイを試作することができた.また,京都府立舞鶴こども療育センターと連携し,実際に視覚障害者教育に携わる教員と交流することで,点字ディスプレイの実用化を検討した.
2012-07-31

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