心臓手術中の子どもを待つ両親の満足度に基づく術中のケア評価に関する研究
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概要
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本研究の目的は、心臓手術中の子どもを待つ両親へのケア評価を両親自身が示す満足度から探索的に分析することで、今後のケア提供の方向性について検討することである。調査内容は手術結果に対する満足度、術中のケアに対する総合満足度、術中のケア20項目の項目別期待度と満足度等であり、心臓手術を受けた子どもの保護者を対象に自記式無記名質問紙調査を実施した。対象者58名の回答を分析した結果、手術結果に対する満足度(満足群:58名中52名,89.7%)と比べ、術中のケアに対する総合満足度(58名中30名,51.8%)は低かった。また、術中のケアに対する総合満足度と項目別満足度では「無事に終了するとの励まし」で中程度の相関関係を認めた(r=.50,p=.00)。項目別期待度をX軸、満足度をY軸としてケア評価図を作成したところ、両親の期待度が高く満足度が低かったのは「手術延長時の状況伝達」であり、術中のケア20項目の中で最優先に改善への取り組みが必要であることが示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 2012-07-20
著者
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