「ブラジル・サッカー史像」とプレイスタイルをめぐる言説との歴史的連関
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ブラジル・サッカーの歴史について思い描くイメージ、すなわち「ブラジル・サッカー史像」は、ブラジル人によって歴史的に構築されてきた。本研究では、ブラジル・サッカーのプレイスタイルを表現する言説もまた歴史的に変化してきたのではないかとして調査を行った。彼らの自国サッカー史の見方が3段階に変化している可能性を従来の研究において指摘してきたことから、これを援用して、第1期(1940年代〜60年代)、第2期(1970年代〜80年代)、第3期(1990年代〜現在)という時期区分を設定し、各期における代表的な言説を検討した。その結果、プレイスタイルをめぐる言説についても、(1)リオデジャネイロの黒人・混血選手に注目したローカルな見方、(2)ブラジル社会を生きる国民(民衆)に注目するナショナルな見方、(3)世界の中にブラジル・サッカーを位置付けるグローバルな見方という、再構築されるサッカー史像と密接に連関した歴史的展開が見られることを確認した。
- 2012-03-21
著者
関連論文
- 01-26-国会室-02 「ブラジル・サッカー史像」とプレイスタイルをめぐる言説との歴史的連関(01 体育史,一般研究発表)
- 10A90802 ブラジルのサッカー史に関する研究動向
- ブラジルにおけるサッカーの伝播・受容 : 「定説」と再構築される歴史像(サッカーの伝播・受容を考える,シンポジウム,01.体育史,専門分科会企画)
- 「ブラジル・サッカー史像」とプレイスタイルをめぐる言説との歴史的連関
- 幼児のソシオメトリー地位と自己の意図の客観視との関係--面接法と自然観察法の比較調査
- 「ブラジル・サッカー史像」とプレイスタイルをめぐる言説との歴史的連関