介護現場のことばのわかりにくさ : 外国人介護従事者にとってのことばの問題
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概要
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昨今の介護現場には外国人介護従事者の姿が散見されるようになっている.EPA(経済連携協定)によって,フィリピン・インドネシアから来日している介護福祉士候補者(以下,候補者)も752人に達している(2011年9月).候補者たちは慣れない業務に戸惑い,日本語の壁と戦いながら研修を受け,介護福祉士国家試験合格を目指している.本稿は,現在介護施設で研修を受けているインドネシアからの候補者の日本語支援を通して明らかになってきた介護現場の日本語の難解さについての報告である.介護分野の多くの方々に,まったく漢字に縁のなかった候補者たちが直面する漢字習得の困難さや,さまざまな難解な専門用語の実態に目を向けていただき,介護現場の用語の平易化に理解と支援をいただけるきっかけになることを願っている.
- 2012-04-01