訪問介護計画の有効感がもたらすサービス提供責任者のバーンアウト緩衝効果
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概要
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[目的]本研究では,サービス提供責任者が感じる訪問介護計画の有効感(以下,計画の有効感)から生じるバーンアウトに対する緩衝効果が,どの程度のものであるのかを明らかにする.[方法]訪問介護事業所のサービス提供責任者を対象に自記式質問紙調査を行った(n=312,回収率43%).まず計画の有効感,ストレッサーおよび属性を独立変数とし,バーンアウトを従属変数として重回帰分析を行った.さらに緩衝効果を明らかにするために,交互作用を含む二元配置の分散分析を行った.[結果]重回帰分析の結果,年齢とストレッサーに有意な関連がみられ,計画の有効感には有意傾向がみられた.また二元配置の共分散分析では,交互作用で有意な関連がみられた.[結論]本研究における2つの分析の結果,サービス提供責任者が感じる計画の有効感には,バーンアウトに対する緩衝効果があることが明らかになった.
- 2011-04-01