特別養護老人ホームのおむつ交換場面における介護行為と介護の質との関連
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概要
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[目的]特別養護老人ホームのおむつ介助において,本来行われるべき介護行為の一部を省略するならば,おむつ介助の質が低下するという仮説を検討した.[方法]おむつ介助に必要な51の言動・行為と利用者への不快な影響38項目を作成し,1施設の職員26人を対象に観察調査を実施し,言動・行為の実施数と利用者への不快な影響の該当数の相関を調べた.[結果]おむつ介助に必要な言動・行為の実施数と利用者への不快な影響の該当数の相関係数は.61(p<.01)で統計的に有意な関連があった.[結論]おむつ介助に必要な言動・行為を省略している職員は,おむつ介助の質が低いことがデータによって支持された.おむつ介助の質について,必要な言動・行為51項目と利用者への不快な影響38項目によって数量的に把握できる可能性が示唆された.必要な言動・行為を省く職員は,これらの行為を実施する根拠や利用者中心の意識が低い可能性がある.
- 2011-04-01
著者
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