マイクロ波帯における高損失誘電材料を用いた超薄型一層電波吸収体の基礎検討(化合物半導体デバイス及び超高周波デバイス/一般)

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本稿では,損失誘電材料を用いた超薄型電波吸収体の製造に関する検討を行った.まず,導波管法を用いて材料の複素比誘電率を測定したところ,1.8GHzにおいて最大で78.3-j13.8であり,高損失誘電材料であることがわかった.しかし,試料の異方性により,各方向の複素比誘電率の値に差異が生じた.そこで,異方性を解消するために試料の方向を変えて交互に積層した材料の複素比誘電率を解析した結果,各方向の相加平均値に近づくことがわかった.次に,同試料を用いて2.0GHzで整合する電波吸収体の設計を行い,その吸収特性の評価をした.その結果,同一方向積層試料の偏波方向に対する整合周波数は,200MHz以上離れていたが,交互積層した場合は80MHzに改善され,厚み4.52mmにおいて1.89〜1.97GHzの範囲で偏波方向によらず吸収量が20dB以上であることを確認した.
2012-01-04

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク