教育実習プログラムのコース評価
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概要
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本稿では、日本語教育実習の成否を測る基準となる「コース評価」について考察する。国際教養大学大学院では、秋と冬の2回にわたり教育実習を行ったが、冬実習プログラムで作成・使用したコース評価票では、コースの目標が達成されたかどうか、学習者の満足度がどうだったかは測りきれなかった。コース評価票を検証したところ、何を評価するのかという評価の対象や基準が曖昧だったためであった。そこで、春実習前に新たなコース評価票を作成することを課題とした。春実習における海外教育実習プログラム実施前にニーズ調査を実施し、そこで得られた学習者のニーズを取り入れたコースデザインを考案し、それに基づいた新たなコース評価票を作成した。その後、春実習として台湾の開南大学で2週間の日本語プログラムを実施し、コース評価を行った。この春実習時に使用したコース評価票やコース評価インタビューに基づいて、2週間のコースが機能していたかどうかを検証し考察を試みる。
- 2012-08-31