今, 再び脳死と臓器移植を問う
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概要
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2010年7月「臓器の移植に関する法律の一部を改正する法律」いわゆる改正臓器移植法が施行され, それ以降現時点(2011年5月)で18歳以上での脳死からの臓器提供は41例にのぼり, 改正前は臓器提供が年間10例程度だったのと比較すると, 大幅な増加と考えられる. また改正臓器移植法の大きな特色の一つに, 15歳未満の小児からの脳死下臓器提供が可能になったことが挙げられるが, これも本年4月に, 10歳前半の少年からの臓器提供を受けた心臓, 両肺, 肝臓, 膵腎同時, 腎臓それぞれの移植手術が初めて行われた. 移植総数も増え, 懸念であった小児の臓器移植の扉も開かれ, 改正臓器移植法による脳死・臓器移植の歩みは一見順調であるかのように見える. しかし本当に国民の大多数が脳死を深く理解した上で, 脳死下臓器移植の意義や必要性を十分納得していると言えるのであろうか.
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