保育の中のリズム遊び
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概要
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本研究では、授業や実習先で行われていたリズム遊びについて述べる。最近保育現場で盛んに取り入れられるようになってきたリズム遊びは音楽のリズムに合わせて歩く・走る・跳ぶなど体全体をたくさん動かすことで、幼児の「出来た」「頑張れた」という自信に繋がり、自尊感情が育ち、新たな段階への挑戦する気持ちを育まれる。これは、幼児期から培われる体力、バランス力、跳躍力、筋力などの発達を促す運動遊びであり、生活リズムの基礎を作る。リズム遊びは、保育者や指導者からの指示を受けて動くものではなく、子どもの「自由」な表現として発露する。子どものペースで動いて発見し、反省し、次の発見へと繋がる。このことがリズム遊びには大切なものであり、その体験が子どもの想像力や表現力と自主性を育む。幼稚園では、異年齢保育で楽器演奏遊びとして取り入れられている。楽器を鳴らす楽しさから徐々に、仲間とタイミングを合わせ、楽器ごとに鳴らす順番を分けることで皆と一つの音楽を作る喜びに変わっている。リズム遊びにより、人と人との交流の場が広がることも保育に与える影響である。