メタゲノムからの未知遺伝子スクリーニング法(<特集>遺伝資源としての土壌微生物研究法の新展開)
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概要
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メタゲノムライブラリーからの酵素遺伝子スクリーニング法として,SIGEX法を開発した。この方法は酵素活性を検出するのではなく,遺伝子の発現を検出することによって任意の酵素遺伝子のスクリーニングを試みる方法である。我々は実際にメタゲノムライブラリーを構築し,SIGEX法を用いて芳香族化合物分解酵素の獲得を試みた。安息香酸の代謝酵素遺伝子のクローン化を試みたところ,33種類のクローンのスクリーニングに成功し,その中には安息香酸の分解代謝に関わる酵素遺伝子を含むものが存在していた。一方で得られたクローンの塩基配列情報の解析結果から,SIGEX法で得られる遺伝子資源は,ライブラリー作成時に使用した宿主の転写翻訳機構の影響を強く受けることが明らかとなった。また得られたクローンの機能未知遺伝子を発現させ,発現したタンパク質がシトクロムP450としての活性があること,またその基質特異性を明らかにした。最後にSIGEX法の限界とその対処法について論じた。
- 2011-04-01
著者
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内山 拓
(独)産業技術総合研究所生物機能工学研究部門酵素開発研究グループ
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内山 拓
(独)産業技術総合研究所生物プロセス研究部門酵素開発研究グループ
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内山 拓
(独)産業技術総合研究所 生物プロセス研究部門 酵素開発研究グループ
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