落葉果樹の根から分離される蛍光性Pseudomonas細菌の特徴
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概要
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リンゴやモモ,ブドウとナシの果樹根から蛍光性Pseudomonas細菌を分離し,種やbiovarに類別した。果樹根における蛍光性Pseudomonas細菌数は季節変動を示し,5,6月に多く10月に少なくなる傾向にあった。また,バーク堆肥や稲わらなどのマルチ処理で菌数が多くなる傾向を示した。しかし,蛍光性Pseudomonas細菌数は多くても細菌全体の数パーセントを占めるにすぎず,果樹根に優占する細菌とは言い難かった。さらに,蛍光性Pseudomonas細菌を類別したところ,それぞれの果樹に特異的なものが存在し,土壌管理の違いにより種やbiovar構成が変化し,時期的に消長することが認められた。分離数全体としては,P. fluorescens biovar VとP. putidaが多かった。
- 2007-09-01