トリクロロエチレン汚染土壌のバイオレメディエーション(環境と土壌微生物,シンポジウム)
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概要
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バイオレメディエーション技術について概説した。また,実用化を目指したトリクロロエチレン汚染土壌のバイオレメディエーションについて,主に安全性と有効性に焦点をあて基礎的検討をおこなった我々の取り組みを紹介した。自然界からフェノール資化性TCE高分解菌を単離した。菌学的諸性質を検討し,既知の病原菌とは合致しないことを確認した。PCR法による遺伝子検出および選択培地とコロニーPCR法の組み合わせによる生菌計数により土壌中の特定菌株を検出,計数することができた。MO7株の休止菌体を用いることにより,土壌中のTCEを基準値以下にまで分解することが可能であった。また,この際に毒性のある分解中間体は生成されなかった。フェノールを環境中に放出しない方法として,上記休止菌体法以外に,低毒性の活性化剤や構成発現変異株を用いる方法により,土壌中のTCEを分解することができた。
- 1998-10-01
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