菌根から地球環境を考える(共生・寄生微生物の進化と環境適応,シンポジウム)
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概要
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菌根のタイプとしては,現在のところ7種類が知られている。それらのうちで,樹枝状菌根はデボン紀の中期,外生菌根は白亜紀の中期頃出現したと考えられている。その後,菌根菌は宿主である植物と共進化をとげ,地球環境の形成と維持に重要な役割を果たしてきた。さまざまの陸上生態系において,菌根菌は植物の純一次生産の20から数十%を消費している。また,植物の光合成や同化産物の個体・群集レベルでの分配にも大きく関わっており,いまや菌根菌を抜きにしては,陸上生態系の物質循環を語れなくなってきている。将来の地球環境変化は,菌根形成に大きな影響を与えることが予想され,その方面の研究の進展がまたれている。
- 日本土壌微生物学会の論文
- 1997-10-01
著者
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