微生物の系統分類と16SリボゾームRNAの塩基配列
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概要
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従来までの細菌の分類は,形態的特徴,生理・生化学的性状,化学分類学的性状等に基づいて行われている。しかし,このような特徴付けからは細菌の系統関係は明らかとならない。また,このような性状検査は極めて時間のかかる作業である。これに対し,リボゾーム16SRNAの部分塩基配列に基づく同定・分類は極めて簡便で迅速である。また,その結果は下位から上位分類群まで極めて広い範囲の系統関係を明らかとする。このようなことから,この方法が今後細菌のみならず微生物全体の分類・同定法の主流となるものと考えられる。
- 日本土壌微生物学会の論文
- 1989-11-01
著者
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