電子機器における発火防止の設計思想(製品安全を主として)
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概要
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電子機器の発火防止の設計思想は、電気部品および電子部品(以下、部品と呼ぶ)が発火した場合、近傍のプラスチックへの着火に至るまでの発火の連鎖を断ち切ることである。私は、炎の広がりと延焼時間を軸に電子機器の発火防止を考えた。第一に、特定の部品の特徴を捉えた電気的対策がある。例えば、アルミ電解コンデンサの発火メカニズムを解明して発火しないコンデンサを実用化した。第二は、機械的な方法である。それは、部品とプラスチックの隔離距離を適切な値にすること、および部品とプラスチックの間に金属板を設置する方法等である。電気的方法と機械的方法を組み合わせて、電子機器の発火を防止する。電気設計者と機械設計者の協働が欠かせない。
- 2011-12-15