人工呼吸器を装着した患者の呼吸と嚥下の協調性に関する研究
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概要
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気管切開をして人工呼吸器装着下での呼吸と嚥下の協調性ついて胸郭拡張のタイミングと嚥下音を分析し検討した. 対象は人工呼吸器を装着している筋強直性ジストロフィー患者 2 名,筋萎縮性側索硬化症患者 1 名であった. 方法はゼリー4ccを患者の良いタイミングで嚥下させ,その際の波形データを記録し,得られたデータを,吸気中嚥下,呼気中嚥下,休止期嚥下の 3 つに分類した. 結果は 3 症例ともに休止期嚥下が最も多く68 〜 88%を占めていた.このことから人工呼吸器を装着した患者においても呼吸と嚥下の関連性の存在は示唆された. さらに,吸気中及び呼気中の嚥下が14%〜 31%確認された.吸気中及び呼気中の嚥下は人工呼吸器装着患者に特徴的な嚥下パターンと考えられ,嚥下パターンの乱れによる誤嚥の可能性なども危惧された.
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