作文学習における視写の有効性の検討
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概要
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学習に関する様々な調査から,児童の作文力低下が報告されている。教育現場では,作文苦手児が学習への動機づけを高め,作文力を伸ばすことのできる学習方法が必要とされている。そんな学習方法の1つとして「視写による作文学習」を取り上げ,その有効性を検討した。学習方法適用群と不適用群を設定し,各群で作文苦手児を5人,対象児として選定した。適用群と不適用群で対象児の作文学習への動機づけと事前・後の作文力について比較を行った。結果は,適用群対象児の方が作文学習への動機づけを高めている可能性が高く,作文力も伸びていた。また,適用群と不適用群で事前・後の作文力の群間比較も行った。結果は,事後の作文力において適用群の方が高い成績であった。また,適用群児童に視写による作文学習の有効性について質問紙調査も行った。結果,児童は概ね有効性を感じていた。
- 2011-03-31