中高生のためのマイコン制御学習用プログラム言語の設計と実装
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
今年度より中学校の技術・家庭科ではこれまで選択であった「D情報に関する技術(3)プログラムによる計測・制御」が必修となる.しかしながら,人的,予算的,時間的,及び動作環境的といった様々な制約の中で行わなければならないという現実がある.これらを克服するために開発された教材に三田市立長坂中学校教諭浅田寿展氏の考案によるヒダピオシステムがある.このシステムでは,マイコン制御を行う際にBASICの文法で書かれたプログラムを機械語に翻訳する必要があり,これまでは市販のBASICコンパイラを使用していた.しかし,市販のコンパイラには(1)インストールする必要がある,(2)中学生にとって煩雑なコンパイル作業が必要である,(3)購入する予算が必要でる等の問題点がある.そこで,中学生がマイコンを使って制御を学習するためのプログラミング言語を設計し処理系をスクリプティング言語AWKで実装した.コンパイラはヒダピオシステムの簡易プログラミングでの文法を受理し,Atmel社のAVRマイコンのアセンブリ言語を出力する.また,市販のBASICコンパイラの文法のサブセットにも対応した.開発したコンパイラは実際に中学校の授業で利用されるほか,小中学生を対象にしたものづくり教室での電子オルゴール作成に使用されており,その有効性,実用性について実証されている.
- 2012-10-06
著者
関連論文
- イベント機能を付加したモデリングマシンの開発
- 自動両面基板加工機の開発
- たてもん広報機の開発について
- 中高生のためのマイコン制御学習用プログラム言語の設計と実装
- 電動すべり出し窓の開発
- マイコン制御学習用プログラミング言語の設計と実装