Learner-Centredの外国語教育における教師の役割
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では、筆者が本学大学院での日本語教育実習を通じてLearner-Centredにおける教師の役割をどのように捉え、実践を試みてきたかについて記述する。筆者は、秋、冬、春の3回にわたる教育実習の中で、Learner-Centredの教育において「教師はどこまで学習者の学びに介入するべきか」という問題を抱えてきた。秋実習、冬実習では、活動形態や質問の質に着目して実習に取り組んだが、思うように成果が得られなかった。そのため、授業スキルにとどまらず、更にLearner-Centredを概念的に捉え直し、教師の役割について考察する必要があるのではないか、と考えた。本稿では、Learner-Centredと、その究極の形であると言えるLearner Autonomy、また、春実習で取り上げた形態であるCooperative Learningの3つの観点から支援者としての教師の役割について示した後、春実習で行ったグループ活動への筆者の介入を検証し、授業改善に向けた提案を述べる。
- 2012-08-31