「クリエイティブ・シティ」と美術教育 : 文化政策の動向とこれからの美術教育のあり方
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
地方自治体の戦略的文化政策ともいえる「クリエイティブ・シティ」とよばれる施策が欧米だけでなく日本の諸都市・地域でも現在積極的に推進されつつある。イギリス,フランスなどの先進事例と日本の事例を比較したとき, 「クリエイティブ」という言葉の下で,表面的には美術・文化を重視する似通った手法の施策が行われてはいても,理念の解釈や推進方法,市民の意識など多くの点で相違がみられる。本稿では,この「クリエイティブ・シティ」をはじめとする地方自治体の文化政策の変化を学校教育や美術教育を取り巻く最近の動向の一つととらえ,これが子どもたちや学校教育にどのような影響をもつものなのか,美術教育の立場から今後それとどう向き合うべきか考察するものである。
- 2012-03-25