概日周期の正規形微分方程式モデルによる解析
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概要
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原核生物から哺乳類まで、細胞の活動には概日周期変動を示すものが多く知られている。その分子機構についての知識の発展は目覚ましいが、それでも未知の機構が多いと言わざるを得ず、その分子機構を包括する精密な微分方程式(ODE)モデルは、特に哺乳類については現在は得られない。これに正規形ODEモデルを適用することは有効な解析手段となり得るが、モデルフィッティングの非線形性がモデル同定を困難にしている。ここでは、非線形のODEモデルを線形に変換し、遺伝子ネットワーク特有の前提条件を置くことで、モデル同定を線形最小二乗法で解くことができることを示す。また、これにより計算されるS-systemの指数パラメータが時間とともに変化する様子を示す。これはネットワーク構造のダイナミックな変化のモデルとなり得る。
- 2012-08-02
著者
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