トロヤ群小惑星の形はどこまでわかったか(<特集>将来木星圏・土星圏探査計画へのサイエンス:その2)
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概要
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木星のトロヤ群小惑星は,まだ探査機が到達していない天体で,その素性はよくわかっていない.小惑星による恒星の掩蔽観測は,地上観測によって遠方の天体でもその大きさや形が正確に測定できる重要な手段である.これまで,いくつかのトロヤ群小惑星による恒星の掩蔽の観測が行われ,その大きさや形が次第に明らかになってきた,特に,将来の国内トロヤ群ミッションの検討例の一つに挙げられた(624)ヘクトルについては,日本でその掩蔽が観測され,本体が非対称な2成分の接触連星であるというモデルが出されている.今後,すばる望遠鏡や掩蔽観測によって,これらトロヤ群小惑星の詳しい研究が進むことが期待される.
- 日本惑星科学会の論文
- 2012-03-25