仮想環境の特性を考慮したリソース調整機構の提案
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概要
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Linux Kernel に組み込み使用する KVM (Kernel-based Virtual Machine) のように,既存 OS のリソース管理を利用する仮想化機構が存在する.このような仮想化機構の特長として,OS のリソース管理方針を利用した効率的な仮想化基盤の開発が実現できると同時に,既存 OS との親和性が高い仮想環境を提供できる.一方,仮想環境は既存 OS のリソース管理から直接影響を受けるため,個々の仮想環境の特性を考慮した柔軟なリソース管理を実現することは容易ではない.この課題を解決するために,仮想環境の特性を考慮したリソース調整機構を提案する.リソース調整機構は,仮想環境の管理方針をまとめた policy と,policy に基づき仮想環境間のリソース調整を実施する peacemaker とを実装している.試作したリソース調整機構を KVM に実装し性能実験を実施した結果,仮想環境の性能が約 16% 向上し,リソース調整機構の有効性を確認することができた.
- 2012-07-25
著者
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