ハードウェアアクセラレータを用いた組込み機器向けWebブラウザの動作性能改善
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概要
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組込み機器の多様化が進む中,Webアプリケーションが注目されている.Webアプリケーションは,1度記載すれば改造することなく,Webブラウザを搭載した様々な端末上で動作する.しかしC++等で開発されたアプリケーションより動作が遅くリソースの消費量が多い.そこで,Webブラウザの実行時の処理時間と消費電力を同時に削減するWebブラウザのハードウェアアクセラレーション方式を検討した.組込み機器向けWebブラウザとして普及しているWebブラウザWebkitの解析結果に基づき,HTML字句解析処理のハードウェアアクセラレータ化が有効であると仮説を立てた.ここでハードウェアアクセラレータがCPUとメモリを共有する必要があるため,CPUとのメモリアクセス競合を低減させる方式も検討した.そして仮説検証用の試作機を開発し有効性を検証した.結果,Webブラウザ全体の処理時間を,ソフトウェア処理のみの場合と比較し約88%に短縮し,さらに字句解析処理については,消費電力を約1/200に削減できる見通しを得た.
- 2012-04-15
著者
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宗像 尚郎
株式会社ルネサスソリューションズ
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望月 義則
株式会社日立製作所
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原田 諭
株式会社日立製作所
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井口 慎也
株式会社日立製作所
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中越 洋
株式会社日立製作所
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竹内 弘道
株式会社ルネサスソリューションズ
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