スポーツ学生における社会的技量育成のための学習方略の検討:アチーブメントテストの特徴に着目して
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概要
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四年制大学の全入時代を迎えた今、学生の学力低下が懸念されている。スポーツ推薦、AO入試などの多様化により多くの大学において入学者の基礎学力がどの程度あるのか確認できていない状況である。また先の点にともなった教育的問題として、学業以外で入学してきた学生の特徴(学力面)に応じた授業を設計(学習方略)できていないことが指摘される。そこで本研究では、スポーツ学生の特徴に適した学習方略を検討するための学力検査(アチーブメントテスト)を核にしたテストを大学新入生に実施し、一般学生のテスト結果と比較しながら定量的に分析した。その結果、(1)スポーツ学生は一般学生と比較して言語力が低かったが(**p<.01)、計算力では両者の差異は認められなかった、(2)総合的な学力はスポーツ学生・一般学生ともに有意な差が認められなかった、(3)スポーツ学生はテスト終了時間と得点間に相関は認められなかったが一般学生は弱い負の相関が認められた。最後に、今回得られた学力の特徴とこれまでに本学科が実施してきた学習方略を勘案し、新たな学習方略の取り組みを提案した。
- 2010-03-31
著者
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