東日本大震災にともなう歴史資料保全の取り組み
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概要
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2011年3月11日に発生した東日本大震災は,東北地方から北関東一帯にかけて甚大な被害をもたらした.それとともに,各地に遺されていた歴史資料も被害をうけることになった.これらの歴史資料は,震災によって様々な被害をうけ,消滅の危機に瀕している.NPO法人宮城歴史資料保全ネットワークは,これらの歴史資料を消滅の危機から救済するために,宮城県を中心として活動をおこなっている.本報告では,東日本大震災にともなう歴史資料保全活動の経過について,宮城歴史資料保全ネットワークの活動を中心に紹介する.さらに,活動の現状と課題について検証し,今後の活動についての展望を示す.
- 2012-07-12