塑造作品におけるFRPを補強材としたセメント成型技法とその可能性についての一考察
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概要
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塑像とは、柔らかで可塑性のある材料(一般的には粘土)によって形を作りあげる塑造技法によって作られた作品を、そのまま乾燥させて最終作品としたものを言うが、それを原型として別の素材に置き換えた作品もまた塑像と呼ばれる。塑像は可塑性のある材料を用いた原型(以下、粘土原型とする)のままでは保存が困難であり、耐久性も低いため、大抵は他の素材に置き換えられている。つまり、塑造家は粘土原型を、ブロンズや石膏、セメント、FRP、乾漆、テラコッタなどの素材に置き換え、それを最終作品として保存している。