Relationship of Oral Reading Prosody to English Language Proficiency in Japanese EFL Learners: A Preliminary Study
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概要
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すらすらと読める(読みの流暢さ)ためには何が必要か、ということについて必ずしも一致した見解はないが、単語認知力と音読のプロソディーの重要性は多くの研究者に支持されている。本稿は、読解におけるプロソディーの役割を解明するための予備的調査として、日本語を母語とする英語学習者の単語認知力と音読のプロソディーがどのように英語力と関係するかを調べた。単語認知力はTest of Word Reading Efficiency (TOWRE)で測り、プロソディーは、Miller and Schwanenflugel (2006)に基づきテキスト音読中の定められた位置におけるポーズ長とピッチ変化で代表させた。英語力はクローズテストで測定した。単語認知力とポーズ長は英語力と相関関係を示したが、ピッチ変化は示さなかった。後者については、音読における適切なピッチ変化を学習者が習得していない可能性、ピッチ変化の測定法にさらなる工夫が必要である可能性などが考えられる。本稿はまだ探索的段階にあり、従属変数に読解力を含め、規模を拡大して研究を重ねていく必要がある。
- 2011-12-30