Smokeにおける母親と母性
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概要
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1995年に公開されたSmokeは、Paul Austerの短編小説"Auggie Wren's Christmas Story"(1990年)を基にして、Wayne Wangの監督の下に制作された映画である。登場する男性達の事実と虚構を織り交ぜた語りと、彼らの友情が主要な内容であり、人間同士の触れ合いを通しての相互の癒しが1つのテーマとなっている。一方、女性達は2次的だとみなされがちではあるが、男性達にとって重要な存在であり、中でも母親としてのあり方やその母性が示す意味は大きい。男性にも内包され得る母性は、特にAuggieに現れている。Smokeのテーマに大きく関わってもいる母親、そして母性について見てゆく。
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