多発性硬化症患者の語り分析から考える心理援助
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概要
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問題や疾病を抱える人たちが求める心理援助とはどのようなものか。この素朴な問いへの答えは,彼らの観点に立ち,彼らの体験に直接問いかけるなかから明らかになっていくものであろう。本研究では,既存の援助理論に依らず,多発性硬化症という難病患者の語りそのものを,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて分析を行い,患者自身に役立つ心理援助のあり方について考察した。その結果,次のことが示された。(1)ピア(同疾患患者)の存在が患者の情報機能として役立っている。(2)家族や医療従事者など周囲の人たちとの関係性の変化が,患者の病い経験やその意味づけに影響を及ぼしている。(3)患者の主体性を尊重することが重要である。
- 2008-12-31
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