ディストラクションモデルにおける解決志向アプローチの位置づけ(<Steve de Shazer追悼特集>解決志向ブリーフセラピー)
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概要
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ブリーフセラピーの過程は,クライエントが問題から解決へとディストラクションする(注意を向け直す)のをセラピストが援助する過程としてとらえられる。本論文は,ディ・シェーザーを中心にして提唱された解決志向アプローチがいかに,セラピューティク・ディストラクションモデルの発展に影響を与えたかを述べる。ディ・シェーザーのセラピーに関する考えとディストラクションモデルとの関連性が五つの観点から討議された。さらに,そのディストラクションモデルの発展として,仏教に由来する円融モデルが提示された。この新しいモデルは,解決のコンテクストよりも問題解消のコンテクストを創り出すことを重視したモデルであり,そのために,タオにおける陰陽の運動原理のように,問題と解決(非問題)が一つのものとして調和的に共存していくという円融の考えが導入された。
- 2006-03-31
著者
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