ランダムなカメラ回転による画像ボケを利用する奥行き復元手法(バイオメトリクス,セキュリティ,メディア処理及び一般)

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概要

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人間の眼球が固定した視標を注視する際に生じる固視微動と呼ばれる微小振動がある。これは受光感度を維持するための基本的な機能だけでなく、コントラストの向上やエッジ検出といった画像解析の手掛かりとして働くことが報告されている。このメカニズムは、確率共鳴現象の一つの実例として解釈できる。一方で、固視微動を模擬したカメラの運動に基づいた研究が進められている。本研究では、トレモアと呼ばれる固視微動の中でも一番小さい動きに対応するカメラ運動を利用する。我々は連続する2つの時空間微分で解析される微分型のアルゴリズムを構築してきたが、その方法は観測誤差による復元誤差が問題となっている。そこで、我々は新たに同じカメラ運動から得られる多くの画像を足し合わせ、そこから観測される画像上のボケから奥行き情報を抽出する手法を検討し、有効性を評価する。
2011-12-05

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