視覚対象処理における大脳半球活動差 : 近赤外分光法による測定(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理およびヒューマンインフォメーション一般)
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概要
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人の言語処理は大脳左半球に,一方,空間処理は右半球に側性化していることが知られている.本研究では単純な視覚刺激同定課題実施中に近赤外分光法(NIRS)により後頭葉皮質の活動を計測することによって知覚機能が側制化しているのかどうかを調べた.刺激には対象語彙,対象線画,無意味線画図形が用意された.刺激は先ず中心視野に標準刺激が,続いて左右どちらかの視野にテスト刺激が呈示され,観察者はそれらの同異を判断した,語彙判断課題と無意味図形判断では,テスト刺激が左視野に呈示されたときの方が右視野のときよりも両半球で活動が高まった.線画刺激は右視野に呈示されたときの方が左視野のときよりも両半球で活動が高かった.これらの結果は,両半球の側性化が視知覚の初期段階から始まっていることを示唆する.
- 2011-12-02
著者
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