ブランドマネジメントについての企業意識調査
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概要
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本稿では,ブランドを向上させるマネジメントと,ブランドが企業にもたらす効果を明らかにすることを目的とする.このため,ブランド・マネジメントに関する実態調査を実施し,東証1部から新興企業向けの証券取引所に上場されている企業3,803社に質問票を郵送にて送付した.317社から回答を回収し,CB(コーポレート・ブランド)とPB(プロダクト・ブランド)それぞれについて,高ブランド企業と低ブランド企業との母平均の差の分析をおこなった.ブランドを向上させるマネジメントについては,CBに対し,調査した16項目のうち,15項目が統計上有意であり,PBに対し,16項目のうち10項目が有意との結論を得た.PBについては,従来重要であると言われた品質向上が,統計上有意とはならず,品質向上は必要条件であっても十分条件ではないことが判明した.ブランドの効果については,CB PB共,調査した10項目すべてについて効果があると企業が認識していることが判明した.
- 2012-01-15