コーポレート・レピュテーションの測定とマネジメント
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概要
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コーポレート・レピュテーションは,競争優位の源泉と企業価値そのものという2つの側面を有しており,レピュテーションの概念を明確にした上でその定義に即して測定を行う必要がある.そして,測定されたコーポレート・レピュテーションは,競合他社とのベンチマーキングや自社の経時的比較によって初めてマネジメントに有益な情報となる.また,コーポレート・レピュテーションと財務業績の相関関係並びに因果関係を回帰分析,パス解析,共分散構造分析などによって実証する研究がレピュテーション・マネジメントの理論構築のために必要である.さらに,レピュテーション・マネジメントの実践には,ステークホルダー・アプローチをとる戦略的マネジメント・システムであるバランスト・スコアカードのフレームワークが適している.結論として,わが国においても,実証研究に裏打ちされたレピュテーション・マネジメントの理論構築が望まれる.
- 2010-03-31