公共的理性使用をめぐるハーバーマスとロールズの対話
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概要
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ハーバーマスとロールズはカントの実践哲学を現代に生かすという点では共通しているが、公共的理性と私的理性の理解については異なる道を歩んだ。両者が行った論争を振り返り、合意の合理性を中心に考察する。ロールズのいう公共的理性使用とは立法者、行政府、裁判所の理性理論である。これに対して、ハーバーマスの場合、カントにおいて理念化された、私人達の集まる公共性における理性使用を指す。ロールズの公共的理性使用の理解にも、ハーバーマスの討議実践にも各々問題があることを指摘する。
- 2010-03-31