幼児の自己有能感を育む保育についての一考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿の目的は、幼児の自信を幼児の内面に育むべき自己有能感ととらえ、保育を受ける幼児の自己有能感に着目し、それを育むことを大切にする保育の在り方について考察することである。そこで、保育園の5歳児クラスに入り参与観察を行い、実際の保育において子どもたちが自己有能感を育み、そして高め深めていくことが出来る保育者のかかわりと援助及び配慮についてその実際を把握。その中で特徴的なエピソードを収集し、また幼児の状況について聞き取り調査を実施した。さらに担任保育士2名に併せて半構造化面接調査を実施して分析及び考察を行った。結果、保育者の一人一人の幼児の状況に応じた意識的なかかわりと援助の重要性が明らかになった。また保育者のプラスのストロークは幼児にとって有効であり、幼児の自己有能感を高めることが明らかになった。そして5歳児クラスの大半の子どもが、それぞれ一層自信を深め主体的かつ意欲的に遊び生活する姿が見られた。